昭和30~40年代に製作されたと思われる、津軽塗の『螺鈿散 唐塗花台』です。
縦・約29.8cm 横・約45.2cm 高・約9.4cm
かなり大型の花台にも関わらず、一部(もしくはほとんど全部?)に仏像製作でよく耳にする“乾漆”の技法が用いられているようで、見た目の大きさに反し重量は思いの外軽く作られています。
また津軽塗の最も有名な技法である本品のような研ぎ出しによる”唐塗”は、その色彩の多様さ・模様の複雑さ・緻密さで評価されますが、この作品は黒・茶・橙・黄・緑に螺鈿を蒔絵することで青も加わり、正に極彩色豊かな複雑・緻密な文様を鮮やかに浮かび上がらせた極めて秀逸な仕上がりとなっております。
上面にスレ傷が見当たらないことから未使用かほとんど未使用に近いお品かと推察されますが、長期保管品につき保管中に生じたと思われる小さな打ち身やそれに伴う僅かな漆の剥離、湿度の関係による若干の歪み(脚のガタつき)が認められます。
種別...インテリア
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