人気柄“雪輪と源氏香”を込めたひと品、涼感豊かな夏着物…縦絽の美しい訪問着でございます。

昨今、夏に和装をされる方が少なくなり希少なものとなりつつある絽のお着物は、二本の経糸を捩りながら緯糸を織り込んだもじり織で、盛夏のお召し物としてさらりとした生地質が魅力、着る方にもまた見る方にも清らかな風を感じるような涼しさを届けてくれます。

落ち着いた枡花色の彩色にモダンな構図で添えられた雪輪と源氏香の艶小柄、それは絽の透明感に涼を奏でるひと味違う夏風情、巧みな意匠に醸し出されるえも言われぬお洒落感は必見！これぞ創作着物の奥行そのもの、お奨めです。

新品未使用・撮影の為だけに着付けた一枚、仕付け糸付“手縫い仕立て”のお品でございます。

絽は、絽目の違いによりヨコに目を通した横絽と、タテに通した堅（縦）絽に分けられます。タテ糸とヨコ糸を交互に絡み合わせて組織するのが平絽、駒撚りに糸で織り上げた絽を駒絽といいます。駒絽は平絽より、しっかりとした手触りで現在の絽の多くがこれにあたります。

雪輪は雪の結晶の輪郭をやわらかな曲線で結んだ円形の模様が特徴。五穀豊穣の意味を持つ吉祥文様としても知られ、円の中に更に模様や柄がある華やかなものや円の輪郭の切れ込みに変化を持たせたものなどデザイン性が高く、着物や帯の柄として古典から和モダンまで幅広く使用されています。

源氏香は、香合わせという遊びで香の名を当てる時に使う符号を文様化したもの。縦５本の線の繋ぎ方を変化させて52の組み合わせを作ります。各々に源氏物語の巻名を付けたことで源氏香と呼ばれるようになりました。

“夏の雪輪に香を挿し記憶の日々に想いを巡らす”、“さりげない美しさ”を魅せる夏着物の一枚、“和に癒される涼の出で立ち”をぜひ貴女のお手元へ。

採寸表
身丈 ： 165cm（肩から）
裄 ： 70cm
肩巾 ： 34.5cm
袖巾 ： 35.5cm
袖丈 ： 47.5cm
前巾 ： 26cm
後巾 ： 30.5cm
素材 ： 正絹(単衣)
折代 ： 身丈(内揚げ 前3cm・後7cm) 裄(身頃側：1cm・袖側：1cm) 袖丈(4.5cm)

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