NO.301(⭕️良好な保存状態です。)
◉現代の名工小椋久太郎匠が、全てを制作した今では数少ない作品です。竹節をイメージし形どり、赤色菊花に赤色と青色でロクロ線を軽快に入れた珍しい全てを自作した作品となっています。
[1] 高さ　286mm
[2] 底幅　60mm
[3] 材質　椿
作品
◉匠が83歳の昭和63年3月3日の作品で、34年程経過しましたので白い材に蝋が染み込んで淡い飴色になり艶々してとても綺麗に照っています。自生の椿は、秋田県男鹿半島が北限とされています。成長に時間がかかるため木目が細かくなっています。
胴を竹節様にして、また青色と赤色で胸元と裾及び腹部にロクロ線を軽快に配しています。
顔を、下膨れ型として唇を微笑み形にして特徴としています。右胸当たりに極細い材の揺れキズが見られます。
暗室で保管しておりましたので、褪色は見られません。
背部には、署名に加えて83歳[自作]と書き入れしてあります。
◉方や、精緻で超絶技巧の 盛秀太郎 匠か、一方常に高みを目指し千変万化して世に1つの作品を制作した小椋久太郎匠か、こけし界双頭のお二人に関心しきりです。
◉現代の名工　小椋久太郎匠(1906〜1998)
◉参考
○津軽系温湯こけし
盛秀太郎　盛美津雄　奥瀬鉄則　佐藤善二　佐藤佳樹　匠
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