アントニオ・カルダーラ
(Antonio Caldara, 1670?- 1736)

・シンフォニアト短調~「カルバリーの聖エレナ」(1931)より
・スターバト マーテル(1925?)
・シンフォニアホ短調~「ヨゼフの夢語り」(1926)より
・苦しみのミサ(ミサ ドロローサ)(1735)

ルネ・クレメンチッチ /
アウラ・ムジカーレ
スイス・イタリア語放送cho
合唱指揮 ディエゴ・ファゾリス

1997.10.7 アスコーナでのセッション録音

CD1枚 Naxos 8.554715
2000年発売　独盤

イタリア後期バロックの大家のひとり、ヴェニス生まれ。1678年生まれのヴィヴァルディより一世代上で、30歳前後でマントヴァの楽長となり、以降ヨーロッパ各地で活躍。30を超えるオペラ、100を超えるミサなど、ものすごい多作家です。

1713年には、マントヴァ楽長の先輩でもあるジアーニ(1653-1715)が楽長を務めるウィーンに拠点を移し、2年後にはウィーンの副楽長に就任。ちなみにカルダーラの上司はフックス(1660-1741)です。

このディスク、ウィーン時代の宗教曲2曲をカップリング。それぞれの前座に、別のオラトリオのシンフォニアをあわせています。

メインの2曲は、見通しのよい明晰な音の重なり、非凡で、かつ、耳につく旋律、カルダーラの超天才ぶりがうかがえます。

ウィーン生まれの古楽の巨匠クレメンチッチ(1922-2022)の指揮、スイス・イタリア語放送(RSI)choの監督で、RSI常連のファゾリス(1958-)が合唱指揮という、豪華キャストによるドリームアルバム。

アウラ・ムジカーレは1995年設立のスイスのアンサンブルです。

ケース、解説に細かいキズ、汚れあり。当方の機器では再生に問題なし。素人保管。

よろしくお願いします。