【貢烟青墨藍入】
上質の膠に本藍を加えた貴重な青墨の逸品です。 本藍仕込みの青墨はなかなか店頭では見られないでしょう。
一万円札の渋沢栄一が生まれ育った埼玉県深谷市の家は藍づくり農家でした。
大河「青天を衝け」でも登場した藍の葉から抽出した純粋な色素はとても高価な貴重品です。
それを透明度の高い膠で練り込んでいるので、顔料では出せない鮮やかな自然の藍系の色になります。
【貢烟】こうえんとは
中国の墨の等級で「超貢煙」「貢煙」「頂煙」などの分類ありますが、煤が細かく炎から舞い上がるほどの微粒子ということです。
これに麝香(ムスク)や漢方薬などを加えた「天保九如」などの墨は有名ですが、こちらの青墨も素敵な麝香系の香りが魅力的です。
また「松煙青墨藍入り」が55gなのに対してこちらは95gと倍近い迫力があります。
淡墨ではほのかな蒼灰色の滲みと基線が非常にはっきりと出ます。
深く落ち着きのある墨色は艶消しの黒から、透き通るような淡い色まで階調に広い幅があります。
水墨画、俳画などで威力を発揮します。また、艶の無い濃墨では、かな青墨としても最適で、書画共にお勧めです。
定価18,900円(5%税時)の高級枯墨です。
墨の大きさ
約130×33×17㎜
重さ95g
※新品未使用 桐箱入り。写真が実物です。