実際にありそうで、現実的にはない風景である《滝》、ぐるぐると歩いているかのようでつながっていない《相対性》など、教科書で一度は見たことのあるエッシャーの不思議な世界は唯一無二の独特な世界観といっても過言ではないでしょう。今なお、世界中の人々を魅了する版画家エッシャーは、今年（2018年）生誕120周年を迎えます。この記念すべき年に、日本で約12年ぶりに大規模な回顧展を行います。今回の出品作品は、イスラエル博物館が所蔵する貴重なコレクションであり、代表的な”トロンプ・ルイユ（だまし絵）”の作品に加え、初期の作品や木版、直筆のドローイングなど、選りすぐりの約150点が日本初公開となりました。芸術界だけでなく数学的な構図は各分野で影響を与えるオリジナリティがあります。レオナルド・ダヴィンチは「芸術は数学だ。」と言われていますが、エッシャーはその到達点にあたると思います。本品は目立ったキズや汚れは、ありませんが、あくまでも個人保管した中古品とご理解いただける方に届くと幸いです。
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