ランバーソンのマウスピースは、石森管楽器で数年前から取り扱いが再開されました。
今回出品するこのマウスピースは、日本での取り扱いがなかった時期に、フレッド・ランバーソン氏に直接制作を依頼し、私自身のために作ってもらったものです。
巷では誤った情報が流れていましたが、日本で取り扱いが無かっただけで、氏はそれなりに制作を続けていました。
個人的に10本くらい作ってもらったと思うのですが、氏に制作を依頼する際は、何モデルを作ってほしいと依頼するのではなく、吹く音楽のジャンルや求めている音色、コントロール性を重視したいとか、反応を速くしたいとか、、、そういったことを伝えて作ってもらっていました。
ただし、オープニングについては、ラインナップにはない0.105前後にしてほしいということだけは、明確に伝えていました。
多少変わり者（個性的？）ではありますが、仕事に対してはけっこうまじめで、連絡も納期もそれなりに守ってくれるような人でした。
当時は、数本作ってもらって吹いてみて、気に入ったら買って、気に入らなかったら返してといった感じで、また、買ったマウスピースで気に入らないところがあった際は、修正してもらうこともありました。
多数所有していますので、今後使用しないであろうと思われるものは断捨離しようと、今回出品に至りました。
このマウスピースを制作するときの依頼内容は、「楽に大きい音が出したい。」「反応を速くしてほしい。」「ジャズを演奏する。」「少し明るめの音色がいいが、バッフルは付けないでほしい。」といったところです。
通常ラインナップ品とは違い、しっかりと作り込まれていると思います。
今はこのようなオーダーは受けていないことでしょう。