桐共箱に収められた、日本画家「三宅凰白」作の色紙４点です。
色紙は、基底材が絹の絹本（けんぽん）彩色のようです。

日本画家「三宅凰白」は京都の生まれ、１８９３年～５７年（明治１６年～昭和３２年）、旧号は「呉月」、本名は「清一」、日本画家「三宅呉暁（みやけごぎょう）」の次男、山元春挙に師事、日展特撰依嘱、山水画や花鳥図が得意であったなどと紹介。

共箱には、四季を代表する、桜、菖蒲、紅葉、水仙の花木が画かれ、「清興」と共に「凰白題？」と「凰白」の朱文落款が。「清興」が「画題?」に、或いは、本名「清一」の「清」にちなんでいるのでしょうか。

保管されていたものですが、没後６０年以上であり、共箱には汚れや変色が見られますが共箱そのものに傷みはほとんどありません。花木の画にも目立った色褪せなどはないようです。
さすがに６０年以上の時を経ているため、色紙には、変色？、僅かですが裏の汚れや縁金箔の剥がれ、反りなどが見られます。画かれた日本画については、日本画に限らず絵画に知見があるわけでなく軽々なことは言えませんが、色褪せや退色などは余りなく色鮮やかさが保たれているように思えます。なお、写真６の矢印辺りに、薄く細長い何かの跡が見られます。なお、色紙の実際の色彩と画像写真の写りにズレがあると思いますが、ご了解下さい。

４点の日本画が、共箱の四季の花木の画、「清興」などとつながるものかどうかは分かりませんが、見た感じでは、写真３、４：新春の狂言？はつ春（三番叟？）と題した似た日本画が／写真５、６：桃太郎？／写真７、８：蛍狩り／写真９、１０：紅葉狩り／蛍狩り、紅葉狩りならば季節は夏、秋なのでしょうが。最初の２点は冬、春でしょうか？

著名な日本画家「三宅凰白」の日本画色紙４点です。６０年以上の経年品ですが、比較的良好な状態だと思います。四季折々に飾っていただければ幸です。