ピアノ・指揮=マーレイ・ペライヤ、イギリス室内管弦楽団による、モーツァルトの「ピアノ協奏曲 第25番『戴冠式』 第27番」のCDです。
モーツァルトの「ピアノ協奏曲 第26番」は、レオポルト2世の戴冠式を記念してフランクフルトで行った演奏会に披露した曲であることからこう呼ばれています。
この曲は内容的にはともかく、クラリネットがなく、管楽器の響きが平凡なことから、あまり耳にすることがないかなと思います。
「第27番」の方は、「クラリネット協奏曲」と並んで、まさに天上の音楽で、そこに自然と「ある」だけの音楽というか、作為を感じさせないというか、とにかく素晴らしい曲です。
マーレイ・ペライヤはアメリカ出身のピアニストで、ドイツロマン派の音楽を得意としていますが、この演奏は自ら指揮棒を振り、オケのアンサンブルの精密さとピアノとのバランスが重視された、非常に決め細かな名演奏と言われています。
いつ頃買ったか忘れましたが、ケースに経年劣化による焼けと解説書に若干の錆びがありますが、CD本体は全く問題ありません。