馬家窰文化 土器壺(高さ14センチ)
こちらは中国新石器時代、馬家窰文化(紀元前3000~2000年頃)に属する土器壺です。馬家窰文化は黄河流域を中心に発展した文化であり、特徴的な黒・赤の彩色模様が見られる土器が数多く残されています。
この土器はアンダーソン式とも称される様式で、黒色顔料を用いた幾何学的な文様が胴部全面に描かれており、見事な美的バランスが感じられます。特に円形のデザインと格子状の模様が重厚な印象を与え、当時の高度な美術的感性と技術の高さを物語っています。
また、口縁部分には二つの小さな取っ手が付いており、使用されていた当時の実用性も伺えます。時代を経た風合いや自然な劣化が、この土器に一層の古美術品としての魅力を与えています。
コレクションやインテリア、歴史的価値のある資料としても優れた一品です。