①ハイドン：ヴァイオリン協奏曲ハ長調 H.VIIa-1
②ハイドン：ヴァイオリン協奏曲ト長調 H.VIIa-4
③M.ハイドン：ヴァイオリン協奏曲イ長調

アルテュール・グリュミオー（ヴァイオリン）
イギリス室内管弦楽団①
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団②
レイモンド・レッパード（指揮、チェンバロ）①②
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団③
エド・デ・ワールト（指揮）③
録音：1964年6月①、1967年4月②、1969年10月③

ハイドンとM.ハイドンの作品が、グリュミオーの気品あるニュアンス豊かな音色で生き生きと歌い上げられています。通常演奏される機会のあまりないこれらの曲が、グリュミオーの艶やかなヴァイオリンによって、絹のような光沢を放っています。簡潔で平易な曲だけに、グリュミオーの美音がますます引き立ちます。

「交響曲の父」ヨーゼフ・ハイドンとその弟ミヒャエル・ハイドンのヴァイオリン協奏曲を収録したアルバム。ソリストは甘美な美音で知られる名手アルテュール・グリュミオーである。落ち着いたテンポで甘く伸びやかな美音が魅力的で、特に緩徐楽章での艶やかなヴィブラートは絶品である。音質良好。

グリュミオーの澄み渡って深みのある実に素晴らしい演奏である。この演奏を聞いていると全ての動作を停止して脳が曲に集中してしまう。脳が演奏に排他占有されてしまうのである。日本ではモーツァルトに人気が集中されてしまってハイドンの人気がイマイチなのであるが、例えば②を聞いていると一楽章からバロック特有の優美さが光っていて実に素晴らしい。ダイナミックな気品が感じられる。バックのオケの演奏もグルミオーにピタリと追随してぶれない。緊張感があるキリッとした空間感覚を感じる。

第一級の演奏です。初めて聴いた曲でしたが、ハイドンらしい名曲です。あまり録音が無いのは、プロの演奏家には技術的に易し過ぎるからでしょうか。それともオーケストラが弦楽だけだからでしょうか。しかし、グリュミオーのこの演奏だけで大満足です！

国内盤【廃盤】帯無し、盤面傷無し　9

＊まとめ買い値引き致します(要事前コメント)
2枚購入→150円引き、3枚購入→300円引き
4枚購入→450円引き、10点以上は全品150円引き