①ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 作品19
②ハイドン:ピアノ協奏曲ニ長調 Hob.XVIII-11
マルタ・アルゲリッチ(指揮、ピアノ)
ロンドン・シンフォニエッタ
録音時期:1980年 ステレオ(アナログ/セッション)
現代を代表するアルゼンチン出身のピアニスト、マルタ・アルゲリッチによる古典派協奏曲の名品2曲です。彼女の広いレパートリーの中に占めるベートーヴェンの協奏曲の位置は独特で、まったく演奏しない曲もある一方、この第2番などは数種の録音(ライヴを含む)を残している得意演目です。師と仰ぐグルダ譲りの確信に満ちたタッチで弾き出されるピアノは実にエキサイティングかつ変幻自在です。
ここでのアルゲリッチは豪快に変幻自在に鍵盤の上を暴れまくるというよりは、凛々しく、軽快に、瑞々しいピアノを聴くことができます。ベートーヴェンの若き血潮の息吹、ハイドンの天国的な調べ、こういったものが聴こえてくるようです。しかしこの音楽、ベートーヴェンとハイドンを下敷きにしたアルゲリッチ流音楽という趣で、とてもとても個性的な音楽でもあります。
音楽評論家:宇野功芳氏
「ハイドンのピアノ協奏曲中、とびぬけて有名なのがこのニ長調であり、爽やかな佳曲という人やぶさかでないが、アルゲリッチの名演は、他の演奏とはものがちがう、太陽と月、天才と凡才の差である。彼女が何か特別なことをしているのか、といえばそうではない。普通に弾きながら、その一つ一つの音が、フレーズがキラキラ光り、いのちを湛え、生き物のようにかたりかけ、鋭敏なニュアンスに香っているのである。このCDを聴くと、ハイドンのコンチェルトが、モーツァルトのそれにも匹敵すべきものとして耳にひびくのを感じるであろう。つまり、アルゲリッチは自らの力で曲自体の価値を高めてしまったのだ。演奏家にとって、これ以上名誉なことはあるまい。」
国内盤、帯付き、盤面傷無し
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