ANGENIEUX F3.5 100mm Kodak Anastigmat 、1950年代にフランスのパテ社から販売された、6x9cm判スプリングカメラに搭載されていた、アンジェニューの中判レンズです。
アンジェニューとコダックと併記されているダブルネームのコダック・アナスチグマット3.5/100mmです。アンジェニュー(Angenieux )はフランスの光学機器メーカーで、映画撮影用のズームレンズが有名です。過去には一般スチルカメラ用レンズ、逆望遠の「レトロフォーカス」は、一眼レフカメラによる実用的な広角撮影を可能にし、一眼レフカメラ隆盛の一因となり、同形式を指す代名詞になるほど有名なレンズです。
そんな有名な光学機器メーカーですが、意外と中判大判仕様のレンズが少なく、レア、大変貴重なレンズかと思います。
また、レンズの前枠がヘリコイドで繰り出せる仕様になっており、近接撮影でのフォーカシングや鏡胴が短く出来るので携帯性が良いです。
光学系は清掃済みです。拭き傷はあります。元々ソフトで雰囲気のある描写のレンズですので影響は無いと思います。
機械での測定はしていませんが、シャッターは全速問題なく動作しているようです。シャッターサイズはCOMPUR、COPAL 0番と同じです。セルフタイマーも内蔵し動作してます。
焦点距離が100mmですので、35mmではポートレートに、中判では人間の目に近い感覚で撮影するのに丁度良いです。
焦点距離...71〜150mm
開放F値...2.9〜4
その他特徴...オールドレンズ