ベートーヴェン 8枚組
ピアノ・ソナタ全集
<DISC1>第1番・第2番・第4番
<DISC2>第3番・第5番・第6番・第7番
<DISC3>第8番 《悲愴》・第9番・第10番・第11番
<DISC4>第12番《葬送》・第13番・第14番《月光》・第15番 《田園》
<DISC5>16番・第17番 《テンペスト》・第18番・第19番
<DISC6>第20番・第21番 《ワルトシュタイン》・第22番・第23番《熱情》・第24番
<DISC7>第25番・第26番《告別》・第27番・第29番《ハンマークラヴィーア》
<DISC8>第28番・第30番・第31番・第32番
ヴィルヘルム・ケンプ(ピアノ)
録音:1964年~1965年ステレオ
ドイツの巨匠ケンプのベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集は、昭和のレコード店の常備在庫となるほど親しまれていました。実際この「全集」は、今聴いてもたいへん魅力的です。初期作品のアレグロ楽章で見せるいきいきとしたリズム、瑞々しい音色、中期作品で見せる力強い表現力、情熱的な演奏、初期~中期作品の緩徐楽章で見せる静謐な気配、思念の深さ、そして後期作品で見せる高貴で美しい演奏、多声様式への深い考察。こうしたケンプの素晴らしい演奏をアナログ最盛期の澄みきった音で捉えています。合計35ページにわたるブックレットも大きな魅力です。音質面でも、オリジナル・マスターからのハイビット・ハイサンプリング(192kHz,24bit)でデジタル化した音源をCDマスターに使用。これまでの音質と比較し、より高解像度で滑らかな音色を味わうことができます。
多くの名ピアニストが録音していますが、メリハリの利いたスカッとする演奏を期待する人は、このCDは避けたほうが良いでしょう。理由は簡単です、彼はそうゆうものに興味がないからです。精魂を込めて、ひたすら高音の響きに気を使い、同じドイツ人のバックハウスとは対極ともいえる美しさです。
誠実にして重厚ながら軽みもあり、渋みと瑞々しさが同居、そして温かく穏やか、現代のピアニストが軽視しがちな音楽への素朴な畏敬や憧憬が刻まれたケンプならではの演奏が、聴く者の心に深く長い感動を与えてくれます。
国内盤、帯付き(折れあり、BOXの中に格納)
盤面傷無し 39
まずまずの美品です
*まとめ買い値引き致します(要事前コメント)