東京佼成ウィンドオーケストラ
コンサートシリーズ VOL.4
「シェラザード」

ヒンデミット
・吹奏楽のための交響曲変ロ調(1951)

クレストン
・アルトサックスフォーン協奏曲(1956)
須川展也(a-sax)

R・コルサコフ~稲垣卓三編
・シェラザード

ハンス・グラーフ /
東京佼成ウィンドオーケストラ

1994.12.4 所沢アークホールでのライブ収録

CD2枚　佼成出版社 KOCD3314-15
1995年発売　日本盤　帯付き

ヒンデミットの交響曲は、アメリカ時代(1940-53)の末、ワシントンのUSアーミーバンドの委嘱による作品。

ヒンデミットには番号付きの交響曲はないですが、交響曲と名の付く作品や、交響曲もどきの管弦楽曲は数多いです。この曲もそのひとつ。

一方で、吹奏楽用作品は、この曲と演奏会用音楽Op.41のみ。

緩徐楽章のない3楽章形式で、明快で推進力のある音楽です。特に、フィナーレのフーガは圧倒的、自作の「交響的変容」やマーラー5番を上回る盛り上がりです。

「変容」に負けない傑作と思いますが、コンサート・バンドによる演奏機会も少ないのでは。ディスクは、自作自演盤やフェネル盤などもありますが、人気の「変容」に比べると、かなり少ないです。

その中で、N響などへの客演で日本でもお馴染みのグラーフが、TKWOを振った、このアルバム。コンサートの1曲目のライブですが、冒頭から気持ちの入ったすばらしい演奏です。

カップリングは、クレストンの協奏曲と、団員のストリングベース奏者、稲垣卓三編曲によるシェラザードです。クレストンは、旧緩急の3楽章、伴奏が、オリジナルでオケ版・ブラス版の2つあり、ここでは後者によっています。

ケース、解説に細かいキズ、汚れあり。当方の機器では再生に問題なし。素人保管。

よろしくお願いします。