京焼の名工、永楽和全の蓋付き向付になります。蔵の奥にあった物で、和全作と書かれた時代箱に入っています。

蓋の1つにニュウが見られますが、ニュウの上に釉薬がかかっているため窯傷ではないかと思われます。

縦11cm、横14cm、高さ6cm

印影から和全、得全、妙全のいずれかによるものであると推定され、箱の底部に書かれた蔵に収蔵された日付も明治40年とありますので時代も一致しました。和全は三河の岡崎で作陶しており、地元で出回っている物も和全が多いため、得全や妙全と比して和全である可能性の方が高いのは間違いないかと思います。地元の三河で出回っている和全作の物を買い求め、時代箱に入れて収蔵されたのが明治40年と考えるのが自然かと思います。

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