夜学の蓋置とは、夜学をする際、机上を照らす灯明の火皿の台を転用したもので、甕形の四方に火灯窓のような透かしがあるものをいいます。こちらは名工で名高い釜師畠春斎の作で釜と同様に上質な鉄を用いて作られておりますので、上品で落ち着いた鉄色をしております。共箱は蓋表に『夜学蓋置』、蓋裏に『釜師春斎』として印が捺してあります。共裂付属いたしております。
キズやお直しございません。
◇夜学(やがく)・・・夜間に学問をすることをいう。秋の夜長は夜学に相応しい季節でもある。
上部径4.1㎝ 胴径5.6㎝ 高さ4.5㎝
共箱。共裂。
▢2代畠春斎(はたしゅんさい)
昭和19年(1944)~平成19年(2007)
金工。釜師。高岡生まれ。父・初代春斎に師事。昭和31年(1956)より制作を始める。48年、日本伝統工芸展で奨励賞受賞。53年、同展日本工芸会会長賞受賞。54年、伝統工芸日本金工展で文化庁長官賞受賞。57年、2代春斎を襲名。58年、富山の作家展にて北日本新聞美術賞受賞。平成4年(1992)、日本伝統工芸展で重要無形文化財保持者選賞受賞。日本工芸会正会員・理事としても活躍した。
【参考文献】
茶道大辞典 淡交社
茶道具の名工作家名鑑 淡交社
茶の湯の銘 淡交社
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