モーツァルト
①ピアノ協奏曲第19番 ヘ長調 K.459
②リチタティーヴォ『どうしてあなたが忘れられましょう』とアリア『心配しないで、愛する人よ』K.505
③ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488
エレーヌ・グリモー(ピアノ&指揮)
バイエルン放送室内管弦楽団
モイカ・エルトマン(ソプラノ) ②
録音:2011年(ライヴ)
グリモーが室内オーケストラ編成のバイエルン放送交響楽団を弾き振り。モーツァルトのピアノ作品の中で最も美しいアダージョ楽章を持つ第23番の崇高な世界が心を打つ。
グリモー初のモーツァルト協奏曲録音です。非常に編成の小さなオケを弾き振り、繊細かつ自発性の高い生気に溢れたライヴ演奏です。第23番のアダージョは崇高な美しさ、全体を通しても硬質なピアノの音色の美しさを堪能できます。ピアノ協奏曲2曲のあいだに、コンサート・アリアを挟むのも心憎いプログラムです。
文句なしの出来ばえ。非常に編成の小さなオケ(十数名の編成)を弾き振りしているが、繊細かつ自発性の高い、生気あふれる演奏になっている。ピリオド・スタイルだが、緩徐楽章での旋律装飾は行わず、楽器はもちろんモダンだし、必要とあれば弦楽器もたっぷりヴィブラートをかける。第23番の第2楽章はかなり遅めのテンポで非常にロマンティックな音楽になっている。終わり近くの弦の伴奏も旧全集版通りのピツィカート。一方、両協奏曲とも終楽章は速いテンポで溌剌たる演奏(2曲とも最後に拍手あり)。第23番第1楽章では、ホロヴィッツが弾いていたのと同じブゾーニのカデンツァを採用。協奏曲の間にはさまれたk.505のコンサート・アリアも実にいいコントラストになっている。
強靭な左手で立体的に造形されるピアノによって今までに聴き慣れていた協奏曲に新しい光が当てられています。K488ではセンチメンタリズムのかけらもないアダージョの沈潜と続くアレグロ・アッサイの躍動感の対比が見事で、モーツァルトの音楽の広がりを堪能できます。K505はエルトマンの若く輝く声は、グリモ―の水晶のようなピアノとあいまって、実に魅力的です。このコンサートアリアの最高傑作に新たな名演が誕生した。
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