美濃・志野焼の抹茶碗です。
作者は不明です。絵志野と呼ばれるこの茶碗は、釉の下に鬼板で絵付けした上に志野釉をかけて焼いたものになります。また志野特有のもぐさ土は岐阜県美濃地域で採取される土で、砂と粘土の中間的な質感が特徴です。粘土に比べて粒子同士のくっつきが強くないので、独特のさっくりとした風合いが出ます。またその特徴から、分厚く成形しても見た目ほど重くはならないのもこの土の面白いところです。
志野焼の歴史↓
志野焼は、室町時代の茶人・志野宗信が美濃の陶工に命じて作らせたのが始まりとされており、桃山時代を代表する焼き物となります。しかし江戸時代になると茶の湯の正統的な道は京都へと移っていき、美濃地域の茶陶は次第に衰退し、志野の生産も途絶えてしまいます。しかし昭和初期に陶芸家の荒川豊蔵により、現在の岐阜県可児市久々利の古窯跡で、徳川家に伝わる「竹の子文志野筒茶碗 玉川」と同じ筍絵の志野の陶片を発見し、志野は美濃で作られていたことが判明します。余談ですが、荒川はその後、大萱古窯跡の近くに工房を作り、出土品の陶片を参考に志野の再現を果たし、昭和30年に志野と瀬戸黒で重要無形文化財技術保持者(人間国宝)に認定されております。
こちらの茶碗は目立つキズなどはありませんが自宅保管品につきご理解のある方よろしくお願いいたします。また土の特徴からカケたように見える箇所もございますがこちらキズではありませんので予めご理解頂ければ幸いです。完璧を求める方や神経質な方はご遠慮ください。
大きさ→高さ約7,3cm 幅約12,5cm
即購入された方は納得の上購入されたと認識しますので購入後に「思っていたのと違う」等無きようしっかり写真を見てからご購入下さい。
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