1925年の最初期、天冠部にホワイトドットがあり、ベスト型のシェーファーライフタイム。
意外とデカいです。
ペン芯が普通の物とは異なっていて、チップフィル機構になっています。
海外の方に聞いてみた所、1934-35年の間にしか作られていないペン芯をニコイチしてあるようです。ドリームモデルを作りたかったのかやった人に聞いてみたい所です。
実用上は何も問題ありませんし、吸入時にハート穴まで浸せば良いのでむしろ便利だと思います。

この最初期のシェーファーは、レバーが金属の塊から削り出し(他は金属板を折り曲げている、削り出しは生産性が悪く生産数がかなり少ない。)だったり、セルロイドの質であったり、正にアメリカ万年筆の代表と言える程作りがいいです。
軸はコンパクトですが、ペン先は149サイズでポストすると丁度いい大きさになると思います。
ペンシルライクタッチと呼ばれるように、細字なのにカリカリ感は無く、細い鉛筆のような書き味で、ハマる人はハマると思います。

軸には目立つ傷、痩せなどありませんが、クリップを固定している部分にクラックが入ってしまっています。一応補修(セルロイドを少し溶かしてクラックが広がらない様にしています。一般的な修理法だと思います。)はしてあるので、過剰な使い方をしなければ大丈夫だと思います。
又、エボナイトと触れている部分に変色が出てしまっています。

シリコンサックへ交換、軸内清掃、クリップ周辺部クラック補修、ペン先段差、寄せ微調整済み。
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