①ラフマニノフ
ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18
②ベートーヴェン
ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 作品37
スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)
指揮:スタニスラフ・ヴィスロツキ①
クルト・ザンデルリンク②
ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団①
ウィーン交響楽団②
録音:1959年4月①、1962年9月②
壮年期のリヒテルの凄みが味わえるこの上ない2曲の組み合わせです。
何と言ってもラフマニノフがダントツの超名演です。今から60年以上前の録音ですが、現在でも同曲演奏史上最高峰の名演の地位を譲っていないのは驚異的。とにかくリヒテルのピアノが素晴らしい。ロシア風のメランコリックな抒情に満ち溢れた名旋律に彩られた楽曲を、リヒテルは豊かな情感を湛えつつ、いささかも哀嘆調には陥らず常に格調の高い演奏を繰り広げています。超絶的な技量は当然のことですが、強靭な打鍵から繊細なピアニッシモに至るまで表現力の幅は桁外れに広い。スケールも極めて雄大であり、その巨木のような雄渾さはあたかも悠久の大地ロシアを思わせるほどです。ヴィスロツキ&ワルシャワ・フィルの演奏も、その質実剛健とも言うべき名演奏は、リヒテルの素晴らしいピアノを引き立てるのに大きく貢献しています。
ベートーヴェンでは、ザンデルリング指揮ウィーン響がとても力強く、それに対してリヒテルが時には繊細で、時にはダイナミックに演奏していきます。第1楽章のカデンツァでは一気にテンポを落とし、リヒテルらしい大胆な演奏です。1962年という時代もあるのでしょうが、リヒテルの演奏には自由さがあります。「そう来るか」という驚きがあって、現代の均一化された演奏には無い良さがあります。第2楽章では一転して繊細なタッチでリヒテルはピアノを演奏し、決してパワフルさ一辺倒ではないリヒテルの詩情を感じます。第3楽章はピアノは力強く、そしてオーケストラのトゥッティではザンデルリング指揮のウィーン響がものすごい音量で演奏します。フィナーレでも稲妻のような鋭さと力強さがあって、強烈です。
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