指揮=レナード・バーンスタイン、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン国立歌劇場合唱団による、ベートーヴェンのオペラ「フィデリオ」全曲の2枚組CDです。
録音は1978年1月~2月のムジーク・フェラインザールでのライヴです。
ベートーヴェンのオペラはこの1曲のみですが、それは決してオペラに興味がなかったからではなく、オペラを作るに相応しい台本がなかったことによります。
ベートーヴェンはモーツァルトを敬愛していましたが、ダ・ポンテ三部作のような不道徳なテーマをオペラにしたこと事態が許せなかったようです。
その意味でこのオペラは、女性(レオノーレ)の献身的な愛によって囚われの身の夫を助け出すという、大真面目な勧善懲悪的なテーマになっています。
終盤の「レオノーレ序曲」は、慣例によって第3番が使われています。
バーンスタインはもとより、出演陣も素晴らしい歌手揃いです。
25年ほど前に購入して何回か聴きましたが、3枚目の写真のように外箱に若干の擦れがある以外は、ケース、解説書、CD本体とも目立った汚れやキズはありません。