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★雪わたり
・大人になっても忘れたくない名作絵本

宮沢賢治・作
いもとようこ・絵


★発行所/白泉社
昭和64年1/15第2刷発行
定価1340円


★誕生日に貰った絵本で、
本の中の絵も文章も綺麗。
ただ、最後のページに、いただいた方の名前を記載したので、花柄模様の紙で隠しています。


★本のサイズ
素人メージャー測定
縦約31×横約23.2㎝

・39ページ


★作者
宮沢賢治について

1896年に岩手県花巻に生まれ、
花巻農学校の教諭となるが、後、退職し、農村を回って農村文化や農業技術の指導講習を行う。

しかし、賢治はこの頃より健康を害し、1933年37歳の短い生涯を閉じる。

短歌、童話、詩作など賢治の
作品は数多いが、生前出版されたのは自費出版の心象スケッチ
「春と修羅」と童話集「注文の多い料理店」のみで、世の中からは認められなかった。

没後、賢治の作品は高く評価され、現在、「校本宮沢賢治全集」「新修宮沢賢治全集」等
多くの作品が出版されている。


★画家
いもとようこ

1944年兵庫県生まれ。
金沢美術工芸大学卒業後、教員生活を経て絵本の世界へ。
独自のはり絵の手法をもちいて
繊細で心あたたまる世界を展開


主な作品に、「あした天気になあれ」「てぶくろをかいに」「ごんぎつね」「花曜日」「しずかにしてね」(以上白泉社)
「こねこちゃん絵本」(金の星社)「くりのきえんのおともだち」(あかね書房)など多数あり。

また、「ねこの絵本」(講談社)では1985年度、
「そばのはなさいたひ」では1986年度の、イタリア・ボローニャ国際児童図書展のエルバ賞を2年連続受賞。


【宮沢賢治と雪わたり】
・かた雪かんこ、しみ雪しんこ

このはやし言葉は、古くからの岩手の伝承童謡の中にあったものである。雪がすっかり凍って大理石よりも堅くなり、いつもは歩けない黍(きび)の畑の中でも
どこでも好きな方へどこまででも歩ける、そんな日に、賢治の想像力は、岩手県のむかしのわらべうたにつき動かされて、四郎とかん子の兄妹をきつねの住む森へ向かわせる・・・

この「雪わたり」は「愛国婦人」という雑誌の1921年12月号と翌年の1月号に分載発表された。賢治が生前原稿料を貰った唯一の作品。