光の加減でガラリと印象を変化させる、刈安、樺色、飴色の繊細なテクスチャー、圧巻のオーラを放つ黄八丈の帯締めです。
現代に伝わる黄八丈の元祖であり頂点とも言える、人間国宝・山下めゆ（め由)氏の作品です。
色が何層にも重なる繊細なグラデーションにより、柄が立体的に立ち上がって見えます。
黄八丈の紬を張り合わせた帯締めはたくさん見受けられますが、こちらは、正直、次元が違うと感じます。
たった11ミリの幅の紬ですが、圧倒的な存在感、装いの主役を張る力を持っています。
当初、単に「黄八丈の帯締め」ということでお譲りいただきました。箱を開けた瞬間のあまりの強いインパクトに、これは只者ではないぞ?!と箱をひっくり返してみたら「山下めゆ」と記載されており、なるほどなあ、なるほどなあ、そうだよなあと1人嘆息したものです。
ちなみに、トップページで帯締めの下にある黄八丈着物は、めゆ氏の娘様、山下家黄八丈2代目「山下八百子」氏による紬です。
初代めゆ氏の作品は、原初のエネルギーが満ち溢れる力強い印象、2代目八百子氏の作品は緻密な洗練された印象です。比較してみると作風の違いが顕著、非常に面白いです。
未使用です。特筆すべきダメージは見当たりません。
希少な紬を前にして些末なことですが、地や房を濃紺にしていることで、黄八丈の色味がさらに際立っています。細かいところに配慮が行き届いたお品物です。
箱と共に発送いたします。




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