10年程前に都内の古美術で購入したオイルランプになります。
とても珍しい品物になります。
資料館に並べられる品だと聞いております。
年代は明治初期~中期だそうです。
油壺から下もガラスの物は割かし見かけますが、こちらは金属製になっています。
金属の品も多くは見られませんが、まだ数はポツリポツリありますね。
油壺がプレスガラスで形成された品がほぼ100パーセントかと思いますが、こちらの油壺は透明ガラスに赤色ガラスを被せた上で、切子仕上げになっています。
透明ガラスが出ている事で、燃料の残りが確認しやすい様にもなっているのですね。
油壺に切子はかなり数が少ないです。
そして金属製と切子の組み合わせは探しても本当に出てきません。
花笠は赤色色被せで油壺の赤と同一でオリジナルの花笠だと聞いております。
色違いのチグハグなランプも多いですが、それは別々のオイルランプを合わせて1つにした物も多いそうです。
それはそれで良いですが、やはり統一された品の気品には及ばないかと。
花笠の加工はグラビールで花が彫られています。
上部はサンドブラストで磨りガラスになっています。
更に上に行くとグラデーションで赤色がのってきます。
灯りをつけると素敵な影が出きるのが容易に想像出来ますね。
色々と加工が施されていて当時でもかなり高価な品だった事が伺えます。
大切なお客様のおもてなしの際に、年に数回程、短時間飾って楽しんでおりました。
私は十分に楽しませて頂いたので次の方へバトンタッチしたいと思います。
大切にして下さる方へお譲り出来たらと思っております。
同時からの木箱付きですが、木が痩せてきているので取り扱いにはご注意下さい。
購入時から花笠の下部に1センチ程度のヒビが2箇所入っております。
10年は経っていますが、ヒビの進みはみられません。
それ以外にも年代相応の傷汚れ等あるかと思います。
詳細を画像にて確りとご確認下さい。
赤色切子油壺(カットガラス)
色被せ花笠(グラビール、サンドブラスト・砂吹法)
巻芯
竹ホヤ