バッハ
ゴールドベルク変奏曲 BWV988
ヴィルヘルム・ケンプ(ピアノ)
録音:1969年
ライナーノーツには何も書かれていませんが、相当に異端なゴールドベルク・ヴァリエーションです。特に冒頭と終結のアリアが普通じゃないです。あるはずの音が無くて、無いはずのところに音があるのです。この曲を聴きこんでいる方で、まだケンプ盤を聴いていない方に是非オススメしたいです。自分の部屋に入ろうとしてドアを開けたら、ドアの向こうは全然知らない世界が広がっている、そんな感じです。アリア以外は、いつもの優しくしみじみと聴かせるケンプの演奏です。面白く、そして心安らぐゴールドベルク変奏曲です。
こんな優しく、かつ自然なバッハの演奏は、初めて聴いた。チェンバロで弾くべきという意見もあるが、この演奏のまえでは些細な事に感じる。グールドのバッハを好きな人も、一度聴いてみてほしい。
まず感じたのは冒頭アリアの装飾音が普通とかなり違って聞こえたことです。その後も全体的に装飾音が珍しいように思いました。それはさておき、全体的に可愛らしく、柔らかく、穏やかな雰囲気の演奏。攻め立てるような今風(?)のゴルトベルクを聞き疲れた方にはもってこいの一枚ではないでしょうか。これほど柔らかい感じのゴルトベルクを聴いたことは、今のところ記憶にないです。色彩豊かで楽しい。
なんという優しいBachなのだろう。 こんなに優しく、聴いていて幸福な気持ちにさせられるGoldbergは聴いたことが無い。恍惚としてくる幸福感、他に表現のしようがない。
これ一枚にケンプという人がどういう演奏を目指していたのかが凝縮されていると思います。現代では前提として完璧な演奏が要求されますが、それが「一番大切な事ではない」ってことを解らせてくれる良い例ですね。アリアに装飾音がほとんど無いので、パサパサした演奏との評価も見たことがありますが、実際部屋に流してみると極上の空間が生まれます。音が非常に柔らかいです。
国内盤【廃盤】帯付き、盤面傷無し 7
開封済ですが新品に近い美品です
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