サンタマリアノヴェッラはイタリア・フィレンツェで誕生し、その歴史は13世紀まで遡ります。
修道士たちが人々を癒すために草花を育て、調合した事が始まりと言われています。
この修道院がのちのサンタ・マリア・ノヴェッラ教会になりました。
ナポレオンを始め、フィレンツェの繁栄を築いた王侯貴族御用達のブランドとなってからも修道士たちが作り上げてきた手法を受け継ぎ、当時のレシピに基いて作られています。
自社工場内では最先端の設備を導入していますが、一部の製品は、現在でも1つ1つ手作業で作られています。
天然原料に拘った製法で作られた商品はいずれも温かみが感じられ、天然栽培の草花や天然油脂を使用している為、気候や土壌、花の出来などにより、香りの強弱や色の濃淡など個体差が生じることがあるという現代では希少なブランドです。
サンタマリアの中でもバスソルトやソープ、キャンドル等、幅広く展開されている“アイリスシリーズ”の1つ、コロンです。
アイリスはフィレンツェの街のシンボルになる程にゆかりが深く、花が見頃を迎える4月下旬から色とりどりのアイリスが咲き誇ります。
アイリスはアヤメやショウブによく似た花で、日本ではシロバナイチハツなどという名称で呼ばれます。
地中海沿岸が原産で根茎から採取される精油はイリスと呼ばれます。アイリスを植えて3年、土の中で成長した根茎を採取し、低温で更に3年熟成させるため採油までに6、7年の歳月を要します。何百kgもの根茎から、わずかな量の精油しか採れないため、世界で最も高価な香料と言われる程、希少性があります。
香りは透明な瑞々しい香りから時間の経過とともに真逆のドライなパウダリーへと変遷するのが特徴です。
根茎から抽出されるためどこか土っぽさも垣間見え、不思議なグラデーションも魅力の1つです。
個人的にはトップは青みを帯びた爽やかな香りですが、ミドルからラストにかけて角が取れ、柔らかな優しい石鹸のような香りを感じ、この余韻が好印象です。
単品以外にパチューリやスズランとのレイヤリングもおススメです。
こちらは香水ショップにて7月に購入したうちの1本です。
1.5mlの容量が充填されております。
キャップはございません。
自宅の冷暗所にて保管しておりますが、あくまでも個人保管です。
その辺を気にされない方にご興味をお持ち頂けると嬉しいです。