Sadowsky NYCでショップマスターを勤めていたリサさんによるブランド、L.E.Hの5弦ベースです。
Sadowsky NYCを複数所有しているから分かるのですが、Sadowskyを進化させたようなとても素晴らしい楽器です。新品価格約110万円と、知名度の分価格が安いですが、クォリティはSadowskyを軽く凌いでいると思います。
ローズ指板なのに木の上質さを感じます。ネックはクォーターソーンで、贅を凝らした素材選定だと思います。
随所に丁寧な作り込みとプレイアビリティ向上の哲学を感じる、隙がなくも「音楽って楽しいものでしょ」と訴えかけてくるような遊び心を感じます。サイドポジションマークが蓄光タイプというのも嬉しいポイントです。
フェーダーによるEQはつまみの重さが適切でコントロールしやすいです。かなり効くので、微調整程度になると思います。高域はEQのハイで持ち上げてトーンで不要な帯域を削っていくようなコンセプトのようです。EQのハイとトーンをちゃんと両立させられる思想に好感が持てます。
カラーは照明映えしそうなもので、ステージで使用されることを意識して塗装されているように感じます。
音も素晴らしいの一言です。とてもリッチな出音で、個人的にはSadowskyよりもこちらの方がかなり好みでした。
バンドに混ざると凄く抜けてきて気持ち良いです。
素の音が完璧なので、エフェクター派よりはアンプ直派の方に向いていると思います。
自分は、スタジオ練習に持って行った際に、最終的にはエフェクターをすべて外しアンプ直になっていました。アンプ直が1番音が好みで、かつアンサンブルの中で使いやすかったです。
本機がとても気に入りL.E.Hの他の個体も買おうと思い試奏したのですが、レベルが違い過ぎて購入意欲がなくなりました。他の質が悪いのではなく、本機は材構成等がとても自分にハマったのだと思います。他の個体も弾きやすくヌルヌルと自然に指が動く感じではありました。
geek in boxさん、イケベ楽器さんがYouTubeにあげている紹介動画でも素晴らしさが分かると思います。
L.E.H
LEH