R.シュトラウス
アルプス交響曲 Op.64
交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」Op.28
カール・ベーム指揮
ドレスデン国立管弦楽団
1957年モノラル録音
R.シュトラウスと親交があったベーム唯一の録音であるアルプス交響曲。1957年のモノラルながら音は悪くない。あと半年遅ければステレオ録音となっていただろう。おそらくこの曲の国内初発売ではなかったか。アルプス登山の一日を豪華絢爛な大管弦楽で描いたこの曲は、個々の演奏者とオーケストラ全体のパワーが試される大作である。70年代のオーディオブームに乗って優秀録音が次々に登場(ケンペ、メータ、ショルティなど)。一躍人気曲となり現在でも頻繁に演奏されている。本年4月のP.ヤルヴィ/NHK響の演奏会(放送)でも100人以上が大汗かきながら演奏していた。ベーム壮年期のこのCDは作曲家直伝のはきはきしたリズムの端正な演奏となっている。