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(ロンドン街頭商人の呼び売りの声) ADAMS CRIES OF LONDON 1910年
高さ9.5cm 口直径6cm 胴直径9cm
アダムス/ADAMS(現在はウェッジウッド社)
生産国:イギリス
ウェッジウッドグループのアダムズ社
17世紀に創業ブランドの「ADAMS」の英国アンティーク硬質陶磁器
アダムスは、1657年にジョン・アダムスがバースレムに開窯し、
18世紀初めには銅板プリント転写技法を確立した古窯。
1966年にウェッジウッドに吸収されました。
アダムス社は18世紀のロンドン市民の生活を描いた13種類の絵皿を製造しました。
貧しい市民がいろんな商品を上流階級の家の玄関で売る光景を描いたものです。
画家のFRANCES WHEATLEY (フランシス ウイートリー)はロンドンのコベンドガーデンの貧しい家庭で育ちました。
1792年から”CRIES OF LONDON"と言う”通りの行商人の姿”を描きます。
CRIESとは”泣き叫ぶ”と言う意味ではなく、行商人の”呼び売りの声”なのです。
18世紀のロンドンではお店を構えることができず、様々な商品を売り歩く行商人がいました。
直接玄関まで来て果物や魚を売り歩く姿を描いたのが”CRIES of LONDON" です。
このポットの絵柄は マッチを売っている親子が描かれています。
もう片面にはプリムローズを売っている場面が描かれています。
2箇所違う絵柄ですが、ストーリーを感じさせる素晴らしい絵です。1910年に陶器にこんなきれいなカラー絵柄を描いたことに感動します。
ほとんど傷はありませんが、歴史を感じさせる汚れはあります。
ヴィンテージのものであることのご理解いただけるようお願い致します