再生面に再生に問題のない程度の傷あり。そちらの再生機との相性は保証できません。こちらでは問題なく再生できました。
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」、「くるみ割り人形」組曲
セミヨン・ビシュコフがコンセルトヘボウ管を指揮したチャイコフスキーの悲愴と
ベルリンフィルを指揮したくるみ割り人形組曲です。悲愴は1987年1月、くるみは
1986年5月に収録されたもので、演奏時間は以下のとおり。
交響曲第6番「悲愴」
第1楽章19:18
第2楽章08:44
第3楽章08:27
第4楽章11:35
バレエ組曲「くるみ割り人形」
序曲+性格的な踊り03:01
行進曲02:26
金平糖の踊り02:11
ロシアの踊り(トレパーク)01:06
アラビアの踊り03:28
中国の踊り01:01
葦笛の踊り02:30
花のワルツ06:45
若きビシュコフ(当時35歳前後)が世界の第一線にデビューした頃の録音です。
颯爽として、それでいて重量感と機動力のある演奏だと感じました。もちろん、
コンセルトヘボウ管とベルリンフィルという世界最高峰の力量に助けられた側面
も大きいのでしょうがなかなかの統率ぶりです。悲愴もいたずらに重くなったり
ほえたりすることもなく、真っ直ぐな音楽運びです。第2楽章の5拍子が少々
モサッとして流れが良くないかもしれませんが、第3楽章は快速テンポで突進
してきます。第4楽章は演奏時間のとおりかなり遅めのテンポで貫かれています。
くるみ割り人形も丁寧に演奏されています。
ビシュコフは1952年11月生まれなので、2012年に還暦を迎えます。2013年からは
英国BBC響の首席客演指揮者になるとのこと。パリ管やケルンWDR響の監督
を務めていました