ブランド： Erich Werner（エーリッヒ・ウェルナー）
サイズ： 4/4　ヴァイオリン
年式： 1999
付属品： KUN 肩当て、ケース（鍵なし）、弓（メーカー・素材不詳・角弓）
制作地： Bubenreuth / Germany
フィッティング： ローズウッド？

傷等：テールピースの下にアジャスターによる傷があります。また、裏板の顎当て付近に顎当てを固定していたときのニスの剥げがあります。どちらもバイオリンにはよくある傷で、演奏には全く影響はありません。

弾いた感想としましては、割と50万円クラスの楽器に近い音が出ている気がします。E線の音も艶のあるきれいな音が出ると同時に、低音もそれなりに力強さがあります。
弓に対するレスポンスがよく、倍音を含んだ豊かな音色です。自分用のメインにしようか迷う程良い音でした。

造りとしては表板の縦線の密度が高く、裏板も杢が計算されて組まれていることがわかります。スクロールやf字孔の立体的な彫り込みも手を抜こうとすれば抜けるところですが、しっかり手彫りで作られています。
駒はオーベルトの最高ランクのデラックスです。

The E line has a beautiful, lustrous sound, and the bass has a certain amount of power.
The response to the bow is good, and the tone is rich with overtones.

As for the construction, the density of the vertical lines on the front board is high, and the back board also shows that the woodwork has been calculated and assembled. The three-dimensional carving of the scroll and f-holes could have been cut out, but they are well hand-carved.