紫泥
容量150cc
レア
50年ほど前に中国宜興で作られた紫砂急須です。
早期壺とは,中国宜興で,文革時期(1960年代)から80年頭くらいに生産された茶壺です。非常に上質な土を使用していることで知られています。いろいろな原因があるのですが,簡単に言うと,この80年代を境にしてそれ以前と以降ではまったく茶壺の土の質がことなるのです。早期壺は実に良い土を使っています。土だけでなく,さまざまな部分で合理化や機械化がなされたため,最近のものは早期壺にくらべるともうひとつ面白みがありません。早期壺は,今出来のものとは違って,養壺(茶壺を磨いてつやをだす)がしやすく,お茶もおいしく入ります。
当時は中国国内での需要を満たすためというよりは外貨獲得のため輸出用に作られ、それらはヨーロッパや香港、台湾、タイ、マレーシア、そして日本へ輸出されていました。当時の土は現在のものとは異なり、著名な作家の作品ではなくても、とても美味しくお茶を淹れることができます。
宜兴款
「中国宜興」款は,文革以降80年代まで続き,この中国宜興款の茶壺や最初期の文革壺を最近「早期壺」(そうきこ)と呼びます。作家達の生活に比してこの早期壺は水準が高く土も非常によいものを使っており,きわめて短時間に養壺が可能なため,古壺に次ぐものとしてコレクターや茶人達に注目されています。この時期には,現在の高級工芸美術師などの作家達が作った茶壺もかなりあり,こまめに探せば作家ものを格安で手に入れることが可能。
この壺は中国宜興で作られた後に台湾へ運ばれ、早期壷の収集家の手元で大事に保管されてきたものです。
デットステック 入手困難