日本を代表する銅版画家、若月公平氏の超絶技巧のエッチング作品『神月』を出品いたします。
本作は日本橋の麒麟龍の像が施された装飾柱の上に神々しく輝く月を、神秘的な雰囲気で表現した作品となります。
麒麟龍や装飾、月に至るまで驚異的な細度で表現されており、圧倒的なクオリティと存在感を誇る超絶技巧の銅版画作品となります。
実家帰省中に伴う、倉庫整理によりこちらに出品させていただきます。
こちらは昔、父が東京に旅行した際に訪れた日本橋のギャラリーで購入したということでかなり高額だったと聞いております。
非常に稀少かつ完成度が極めて高い作品のため、出品を迷いましたが、今年がちょうど辰年にあたり麒麟龍のモチーフは非常に縁起が良いと思いますので、大切にしていただける方にお譲りしようかと思います。
画面には、経年に伴う若干のシミがございますが、圧巻の細部表現と存在感のある作品のため、鑑賞する分にはあまり気にならないかと思います。
額縁も大きな欠損はありませんが、経年に伴う小傷などはありますので、おまけとしてお考えください。
作者の若月氏は国際的な版画コンクールでグランプリや数々の名誉ある賞を受賞されており、芸大でも教鞭をとるなど日本を代表する版画家の1人です。
特に繊細な自然表現を得意とする超絶技巧の作家ですので、ぜひこの圧倒的な世界感をお楽しみください。
大変お求めやすく出品させていただきますので、よろしくお願いいたします。
画寸
縦 約 23.2 cm
横 約 17 cm
略歴
1981年
武蔵野美術大学実技専修科研究課程版画専修修了
1985年
第17回現代日本美術展・ブリヂストン美術館賞、第2回中華民国国際版画展・金賞
1987年
第55回日本版画協会展・準会員佳作賞
1990年
現代の版画1990特別展(渋谷区立松濤美術館)
1994年
ミヤコ版画賞展・都賞、シガ・アニュアル'94 版の宇宙(滋賀県立近代美術館)
1997年
第22回リュブリアナ国際版画ビエンナーレ・グランプリ(スロベニア)、富嶽ビエンナーレ・準大賞、大阪トリエンナーレ‐1997‐版画・特別賞
2005年
第6回高知国際版画トリエンナーレ・奨励賞、現代版画の潮流展(国際版画美術館、松本市美術館)