指揮=サー・ゲオルグ・ショルティ、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン国立歌劇場合唱団による、モーツァルトのオペラ「後宮からの逃走」の全曲版2枚組CDです。
録音は1984年11月と1985年12月です。
このオペラは、モーツァルトの5大オペラのひとつで、モーツァルトがウィーンに出て、時の皇帝ヨーゼフ2世の下、初めてドイツ語で作ったものです。
題材はトルコのハーレムで、倫理的にどうかという問題はありましたが、公演自体は大成功でした。
ショルティはシカゴ交響楽団の常任指揮者ですが、ワーグナーのような重厚で複雑な楽劇を得意とする反面、モーツァルトのような軽い小規模なオペラも得意としていました。
主役のコンスタンツェを演じるグルベローヴァはこの役の第一人者で、ショルティの指揮の下一層輝いており、まさに名演と言うにふさわしい録音だと思います。
いつ頃買ったか忘れましたが、ケースや解説書、CD本体とも汚れやキズはほとんどなく、美品です。