ブルックナー 2枚組
交響曲第5番変ロ長調(ハース版)
指揮:セルジウ・チェリビダッケ
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1993年2月12,14,16日
ミュンヘン、ガスタイク・フィルハーモニー
チェリビダッケ最晩年にミュンヘンpo.と録音されたブルックナーの交響曲第5番。徹底的に遅いテンポながら、細部の徹底した彫琢と緊張感をたたえつつ悠然と進行する唯一無二の演奏です。ゆったりとした悠然さの中で、作品の大きな流れにいたずらに身を任せることなく、内声部の些細な表現にまで徹底的にこだわり、ブルックナーの大きな世界観と対峙しています。
素晴らしいの一言に尽きる。ブルックナーの最高傑作のひとつと言えるこの5番をここまで、解きほぐした演奏がほかにあるのだろうか。全楽章でたち現れる様々な要素が最終楽章で溶け合う。有機的な世界を徹底的に堪能させてくれる。最後のフーガにいたっては、無心で聴き入るのみ。
終始一貫して“響きの交わり”の醍醐味を満喫させてくれる圧倒的な演奏です。ピッチも完璧、音響バランスも絶妙、室内楽的というレベルを遥かに超越し、大編成のオケが恰も一つの楽器と化して精妙な響きを醸し出す。ここまで澄みきった響きで再現されるが故、複雑且つ精妙に入り組んだブルックナーのスコアであってもけして混濁する事はなく、逆に神々しいまでに荘厳的な響きの美しさに聴き手は嫌が上にもひれ伏さざるを得ない。指揮者が瞬間的にその場その時の最適な音響バランスを嗅ぎ分ける術を有していなければこんな芸当は不可能だろう。チェリには天性としてそれが備わっていたのか?それとも長年の鍛練による賜物なのか?どちらにせよライナーノートに記されたご子息の言葉からは生前のチェリがいかに響きにこだわっていたかが容易に想像ができる。 チェリが生前にこだわり続けた“響きの交わり”の醍醐味と妙味を心ゆくまでご堪能あれ!
初期国内盤、帯付き、プラケースすれあり 21
盤面わずかな薄いすれますが再生問題無し
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