ショパン
①バラード第1番ト短調op.23
②バラード第2番ヘ長調op.38
③バラード第3番変イ長調op.47
④バラード第4番ヘ短調op.52
⑤前奏曲第25番嬰ハ短調op.45
⑥幻想曲ヘ短調op.49
マウリツィオ・ポリーニ (ピアノ)
録音:1999年4月
ショパン没後150年にポリーニが着手したショパンのバラードは、作品がもつ「美」と「峻厳さ」、そして彼だけになしえたショパンの世界を満喫させてくれます。
1960年のショパン・コンクール優勝以来、ショパンがポリーニにとって最も重要な作曲家のひとりであることに疑問の余地はない。練習曲、前奏曲、ポロネーズ集、ソナタ第2番&第3番、スケルツォ集と着実に録音。このアルバムも、ポリーニの特質である大理石的造形感覚が生かされた超名演です。①〜④は2017年刊行の名曲名盤500では第1位に選定されています。このジャケットに載せられたショパンの肖像画は、私たちが知っているショパンとは少し違う印象を受けます。
1972年練習曲集。1975年ポロネーズ集と並ぶ歴史的な演奏。その演奏は、表現解釈、音色、パワー、アクセント、どれをとっても完璧に近い完成度を誇っている。この演奏は一つの頂点。確かに練習曲集の頃より技巧的には衰えたかも知れないが、練習曲集とバラードでは演奏者に求められる表現法が全く異なる。あれから約30年。ポリーニが自らの表現解釈の熟成によってバラード集の録音を決意。数あるバラード集の中でも、ポリーニの演奏はその奥が深い。演奏が見えてくる感じがする。一番の聴き所は、ショパンの作品の中でも最高傑作とまで言われるほどのバラード第4番ではないだろうか?テクニック、内容、共にパーフェクト。これだけの演奏を超えるものが、今後果たして出てくるのだろうか?それともう一つ。ショパンの作品の中でも光と影に別れて、影に当たる幻想曲。舟歌と並び表現解釈が最も難しい作品の一つだか、ポリーニは難なく模範的な解釈と演奏で答えを出している。これらの録音によってポリーニは、ショパンの作品郡の中で一つの頂点に到達した。
輸入盤、盤面傷無し
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