アイヌ刺繍と古布のコースターです。
アイヌの刀帯でよくみられるフクロウの文様を刺繍してみました。
アイヌ文化ではフクロウは村を守る神として、北海道各地であがめられていました。
アイヌ語でコタンコロカムイ(村を守護する神)と呼ばれ、アイヌの人々から愛され、尊敬されていた神の鳥です。
▪️素材
土台布は先染めの綿布
置き布はリネンの布
白糸、草木染めの糸を使っています。
粉袋(繭袋)は、昭和中期頃の日本製粉株式会社(ニップン)のものです。
麦の皮(ふすま)を入れる粉袋として使用されていた袋だと思われます。
その粉袋を解いた布地です。
アイヌ刺繍の技法はチヂリ、ルウンペ、カパラミプなどがあります。
カパラミプは幅広木綿を切り抜きながら台布に縫い止めその上からイカラリという刺繍したものです。
表面にカパラミプ、
裏面は粉袋(繭袋)とガーゼを合わせて刺し子を
古布のくたくたな感じと味わいがあります。
間にキルト芯を重ねています。柔らかさとふかふかな感触があるコースターに仕上がりました。
両面、お好きな方を使っていただけます。
コースターとして使ったり、小物や花瓶を置いたり多様に使えると思います。
アイヌ文化には、開いているところから魔物が体に入ってくるという考え方があり、刺繍の文様が魔除けの意味を持つともされています。
手染めや草木染めの糸を使用しているため、経年変化が楽しんでいただけるものとなっています。
アイヌ刺繍には上下左右がありません。お好きな向きで使ってください。
コースターのサイズ
縦横 約11.5cm
サイズや形が若干異なる場合があります。予めご了承ください。
同じように刺繍しても、少しずつ見え方が変わります。
左右の非対称さは動いているようにも見えて手刺繍の良さです。
アイヌ文様の魅力 の一つは“ゆらぎ”です。文様の刺繍は手作業ですので、左右対称を意図して も少しずつどこかがずれていきます。これが“ゆらぎ”となります。自然に見られるような“ゆらぎ”が結果的に生まれ、魅力があり見飽きないです。
直射日光が当たると色褪せする恐れがあります。
全て手縫いで作成しています。
ハンドメイド作品なので、つれや歪みなどがあります。
また古布を使用しているため、汚れ等あります。ご理解頂けると嬉しいです。