漱金家蔵【そうきんかぞう】
調和体にとても向いた油煙の枯墨です。
仮名や行草書の伸びの良さを生かし、かつ漢字のダイナミックさも表現できます。
調和体は漢字仮名交じり文とも呼ばれ、漢字と仮名をどのように調和させるかが見せどころの書法です。
墨に濃淡を取り入れることも一つの方法で、淡墨は紙に深く浸透し、柔らかな情感になります。
また淡白では柔らかく穏やかになります。
反対に濃墨は黒白の対比が鮮やかになり、強い力が加わります。
「漱金家蔵」は濃淡・潤渇による墨色の変化もつけやすく、より多様な表現ができるでしょう。淡墨でやや茶系の温かみのある色で、調和体に向きます。
「漱金」というのは元々金箔を墨に鍍金する技法のこと、「家蔵」は家の中で所蔵していることです。
題字は南北朝時代の古い「北魏楷書」で力強く書かれています。
年季の入った雲龍紙に巻かれた枯れ墨です。濃度を変えて古潭の味わいが出せます。
そして仮名や行草書ではサラサラして伸びがよく、切れ味のある書が描けます。
仮名、漢字双方に使用できる大変貴重な逸品です。
サイズ 約
縦111㎜横30㎜厚さ12㎜
重さ約51g
※新品未使用 桐箱入りです。
写真が実物です。
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