輪島漆器商工業協同組合
株式会社日南彩漆堂の夫婦茶碗
直径135✕高さ70が2点
重要無形文化財輪島塗
能登半島復興支援

定価税込22000円

2024年元旦の能登半島震災で輪島塗工房が壊滅し、7割の商品が損傷しました。輪島塗の職人も被災のため、方方に移り命を繋いでいます。輪島塗の生産復活には三年以上がかかると言われており、重要無形文化財輪島塗の復興には多大なる支援が必要とされています。2024年4月首脳会談のためアメリカを訪問した岸田総理がバイデン大統領への手土産として持参したのは、輪島塗のコーヒーカップとボールペンでした。

輪島塗歴史
ジャパンと呼ばれる漆器は日本を代表する工芸品として高い評価を受けてきました。中でも縄文時代前期（約5000年前）から現代に至るまで、脈々とその伝統を受け継いできたところが能登半島であり輪島塗です。
　輪島塗の特色は他産地に見られない堅牢な下地にあります。それは木地の上に地の粉とよぶ珪藻土の焼成粉末を漆に混ぜて塗る本堅地の技法で、微細な孔をもつ珪藻土の粒子に漆液がよく染み込み、科学的にも安定な吸収増量材となることが確かめられています。この技法は周辺の大屋庄司内の中世遺跡出土漆椀にみられることと、文明8年（1476年）の記録には領主温井氏の保護を受けて産地が形成されていったて考えられるようになりました。
　中世の輪島は「親丿湊」と呼ばれ、日本を代表する「三津七湊」（港湾）の一つでした。港湾都市として周辺の木地師たちを吸収し、分業的生産・販売を行って発展したものが輪島塗といえるでしょう。江戸時代の中期から後期にかけて、堅牢な塗りを生かした華麗な沈金技法の採用と椀講と呼ばれる頼母子講の普及によって全国的に知られるようになりました。近代に入ると本格的な蒔絵技法が導入され、塗り、加飾とともに他産地を凌駕する勢いとなりました。作家も故前大峰氏（人間国宝）をはじめとして多数輩出し、日展、伝統工芸展等の中央展常連作家は100余名を数えます。現在輪島塗は全国漆器産地の中でただ一つ、重要無形文化財の指定を受け、漆工技術の継承・発展に努力を重ねています。

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