①ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番
②チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲
《ある偉大な芸術家の想い出のために》
③キーゼヴェッター:タンゴ・パセティック 《アンコール)
マルタ・アルゲリッチ (ピアノ)
ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)
ミッシャ・マイスキー (チェロ)
録音:1998年5月 すみだトリフォニー・ホール(ライヴ)
ついに実現した3人によるライヴ録音。メインのチャイコフスキーは、最新の名曲名盤500でダントツの第1位に選定されています。ショスタコーヴィチの第2番は第2次世界大戦中の1944年に作曲されたもので、いかにもショスタコーヴィチらしい充実した内容の作品です。
超一流のソリスト達の共演。しかし息のあった絶妙なアンサンブルを聴かせてくれる。ちょっとした歌いまわしや、緩急の付け方などにそれぞれの個性が光り、メリハリの効いたとてもロマンティックなチャイコフスキーとなっている。ショスタコーヴィチのピアノ三重奏曲第2番をこのように深く掘り下げて演奏出来たのは、やはりこの3人が揃ったからでしょう。最後のアンコール・タンゴはアルゲリッチのアルゼンチン出身に合わせたのでしょう・・・会場の雰囲気がよく伝わっています。
ショスタコーヴィチは、この上なく悲痛にしてシニカル極まりない全ての要素をあぶり出したかのごとき演奏。チャイコフスキーもやはり冒頭からただならぬ緊張感をはらんだ三人の丁々発止たる鍔競り合いで、その中でもいつもながらのアルゲリッチの奔放さに顔色一つ変えず対応し、必要とあらば敢えて美しくない音をも厭わないクレーメルの凄味には大いに圧倒される。また第2楽章第6変奏"Tempo di Valse"での燃え上がるようなピアノと弦の掛け合いも出色。
ショスタコーヴィチのピアノ・トリオ第2番は初めて聴いたがスゴイ曲で驚いた。特に第2楽章がスゴイ。『ある偉大な芸術家の思い出に』はよく知った名曲だが3人の手にかかるとこうなるか、とただ唖然。音に対するセンスがずば抜けている。クレーメルとアルゲリッチの室内楽の最高傑作がこれだと思う。
輸入盤、盤面傷無し
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