HK グルーバー
(Heinz Karl Gruber 1943-)
…影の香りから編まれ…
器楽作品集

・レッドカーペットが巻かれOp.22(1968)
・ヴァイオリン協奏曲1番(1978)
・ピアノのための6つのエピソードOp.20(1968)
・ヴァイオリンソロのための4つの小品Op.11(1966)
・ヴァイオリンとピアノのためのボサノヴァOp.21/e(1968)

エルンスト・コヴァチッチ(vn)
ポール・クロスリー(p)
グルーバー /
ロンドンシンフォニエッタ

1993.4.29 BBCスタジオでの録音

CD1枚　LARGO 5124
1993?年発売　独盤

ウィーン生まれ、ORF響などでコントラバス奏者を務めつつ、1960年代後半から、作曲家としてもブレイクしたグルーバー。指揮者としても大活躍で、自作のほか、ヴァイル、アイスラー、アイネムなどの録音でも知られています。

シェーンベルクとベルクに学んだハンス・イェリネク(1901-69)の弟子。ラトルが1978年にリヴァプールて初演した「フランケンシュタイン!!」が代表作。舞台作品やポップな歌曲など、声楽曲がメインてすが、器楽曲も相応にあります。

このアルバムのメインは、「…影の香りから編まれ…」という副題を伴う協奏曲。同郷のコヴァチッチ(1943-)に献呈された曲で、同名の自作歌曲の上位置換ver.、曲後にコヴァチッチが歌曲をヴァイオリンで弾いています。

「レッドカーペット…」は、室内オケのための「レビュー」の冒頭の曲。

「6つ…」は「途絶えたクロニクル」の副題、各曲に1966-67の日付がふられています。

「4つ…」はこのアルバムでは最も若書き、各曲にエレジー、ラプソディ、ノットゥルノ、コンチェルティーノと題されています。

「ボサノヴァ」は、グルーバー率いるMOB-art &tone art ens.のための、リラックスした曲。演奏される機会も多いようです。

ロールモデルはシェーンベルク、セリーのゴツゴツ感と、ポップなチャラい感じが、不自然ながら併存するキャラのように思います。

コヴァチッチとクロスリーが弾けている「ボサノヴァ」が楽しいです。

ケース、解説に細かいキズ、汚れあり。当方の機器では再生に問題なし。素人保管。

よろしくお願いします。