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生誕150年横山大観展の図録を出品いたします。
2018年東京国立近代美術館、京都国立近代美術館で開催された回顧展です。
横山大観は明治元年常陸国(茨城県)水戸に生まれました。東京美術学校で岡倉天心の薫陶を受け、以降日本美術院を主たる舞台として日本画の新しい潮流を推し進め、やがて美術界を牽引する存在となりました。
本展では岡倉をして奇想天外と言わしめた、若い頃の大観の冒険心あふれる表現を十分に紹介しつつ、巨匠然とした後年の作品にも大観ならではの余人の及ばない表現への企みを読み取りたいと思います。
選りすぐった代表作に加え、若い頃の新出の作品を数多く含む92点を一堂に紹介します。(図録より)
1 明治の大観
人物の感情表現が話題となる《屈原》P32
線と色彩の関係…表現法の研究
・ぼかしや輪郭線不使用の表現(朦朧体)
・精緻な描き込みと明澄な色彩、新しい岩絵具や
西洋絵の具を用いる《山路》P65〜68
2 大正の大観
・彩色画と水墨画
大胆な色使い、極端にデフォルメされたかたち
《瀟湘八景》2件P72〜81 P86〜89
・多様な表現
無線描法、岩絵具のざらつきや水気の表現、淡墨の濃淡による霞や大気の描写、山並みなど対象のデフォルメ、片ぼかしなど。
代表作《生々流転》片ぼかし
3 昭和の大観
・戦前
日本を対外的に発信《朝陽霊峯》《夜桜》
日本を象徴するもの 国民の戦意高揚《山に因む十題》《海に因む十題》
細やかな情緒を漂わせる《野に咲く花二題》《中秋無月》
・戦後
《春光る》《或る日の太平洋》《霊峯飛鶴》
拡大図が豊富。
《瀟湘八景》《荒川絵巻》《生々流転》《朝陽霊峯》が折り込みに。
カバー図は《生々流転》部分 1923年 東京国立近代美術館蔵 重要文化財
何回か見ています。
カバーにスレがあります。(画像7.8.10)
他はないと思われますが見落としがある場合はご容赦ください。
中古品である事をご理解の上ご購入ください。