人気作家 中里隆(隆太窯)の湯のみ茶碗2客セットです。
中里隆さんは、唐津と言えばの「第十二代中里太郎右衛門」(後の無庵さん 人間国宝)の五男として生まれました。
お兄様が第十三代を継がれて伝統的な作陶をなさったのに比べて、隆さんは独自の道を歩まれます。
小山冨士夫氏の薦めで種子島に築窯し、土と火の力を活かした焼締め(種子島焼き)を始めて、その芸術性によって高い評価を受けます。
私が出会った頃は、種子島から唐津に戻って新たに登窯を築いておられました。
従来の唐津焼にこだわらず、粉引や焼締め、ひしゃげた花瓶や茶碗なども作って、創作の世界をぐんぐん、ひろげていらっしゃいました。
また、ご自身の創られた皿小鉢にお料理を盛って客人をもてなしたり、チェンバロによる古楽のミニコンサートを開いたりと、芸術全般を取り入れた暮らしを楽しまれていました。
こちらはそんな頃の作品です。
窯を訪ね買い求めました。
学生でしたので高価な焼き締めは手に入れられませんでしたが、白い釉薬が「流れる雲」のように清々しい作品だと思います。
小ぶりの湯呑み茶碗でぐい呑みとしてお使い頂いてもよろしいかと思います。
サインは「主」で2001年以前のものと言うことがわかります(2002年からは「う」)。
茶器
酒器
唐津焼
陶芸
陶器
カラー...グレー
種類...茶道具
モチーフ...その他