#しっぽのお人形

岡本玉水の創作人形です。
舞踊の名曲「藤娘」を写した作で、振り向くようにしなやかに身体をひねって美しく型を決めたところです。
藤の花房も当時のまま残っています。実はこの小物がきちんと残っていることは稀なのです。
傘と藤の花は取り外すことができます。


岡本玉水は、平田郷陽と並ぶお人形界の重鎮。
明治三十一年の東京うまれで、お家は代々続く有職御所人形師のご家系です。
平田郷陽等と、日本人形美術院創設したことで知られます。

昭和３年　玉水、郷陽、久保佐四郎・名川春山・池野鉄仙らが中心となって結成したのが「白沢会」です。
人形町研究を進めつつ、昭和４年から９年迄の６年間で７回の展覧会を開催し人形を「美術」に高めることに貢献しました。


本作は、木製共箱に入っていて、表に「藤娘」の表題、裏には「岡本玉水」の朱印が押されています。藤の花房、飾り台、付き。

残念ながら難があります。
まず、お顔の向かって左側の目とまゆあたりがかすれていること。また、着物の主に上半身に色足しのようなものがあります。
骨董的価値には響くと思われますが、時代物のお人形がお好きな方、岡本玉水の作品をお手元に置きたい方にはよろしいかと存じます。
時代なりの経年感はありますが、割れや欠け、欠品もございません。
アンティーク品について、説明は細部まで行き届きかねますので、写真優先でご判断くださいませ。気になるところについては写真を加えますのでご遠慮なくお申し越しくださいませ。

お人形の高さは 約 14.5cm
木箱は 約 14cm × 14cm × 20cm

難の無い玉水は、30000円前後でお取り引きされています（私も難の無い玉水作品、「矢の根」「金魚売り」等をそのあたりの価格で購入しました)。

お安く出品しますので、説明にご納得くださったら方のみご購入くださいませ。

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カラー···ブラック
種類···土人形
モチーフ···人物・人形