未使用です。
ですが開封時のみ触れています。
31年前のセミクリスタルガラスの瑠璃色花器。
とても綺麗な色です。
綺麗がゆえに気になった場所がありました。
上部の口の擦り傷、側面の製造中の線上跡、ガラスの中の白い小さな異物などが気になり製造元へ問い合わせしました。
写真では分からない為、現物を見たいとの事で製造元へ送り見ていただきました。
メールをいただきましたので紹介します。
31年前の工房施設の限界、スタッフの技量、そして当時の検品レベルなどが要因だと思います。
30年前は制作するだけでも困難な状況でした。溶解炉の設計、素材選び、制作も工房スタッフでやっておりました。今の時代ほど物もないため、泡、ブツ、バリ等が頻繁に入っていました。それでも、出来た製品はみなさんに受け入れてもらえ、販売しておりました。
今の検品レベルでは通らないものも、製品として認められ流通してました、これは、今ほど身近に手作りガラスがなかったことも理由になるかもしれません。手作りガラスであれば、泡など些細な点は目に付かなかったのかもしれません。
30年経ち、今では手作りガラスも街に溢れ、お客さまの目も肥えられております。
当工房も様々な基準値が変わっております。
現在では溶解炉、スタッフ、検品、それぞれのレベルも向上しております。
今後とも全てのレベルを上げていけるよう精進しております。
ガラスの種類はセミクリスタルガラスといいます。当工房以前はセミクリスタルガラスを使用しておりましたが、世界的に環境汚染や人的被害を無くすためクリスタルガラス特有の原料の一つである鉛が使用できなくなり、今では存在しないタイプのガラスになります。
※そのため今現在、作ろうと思っても制作できないためレア度は高いです。しかも瑠璃色の原料であるコバルトは今後使えなくなりそうです。
こちらの長崎水道創設100周年記念の品は、制作数もかなり少ないはずです
1000文字では収まらないのでメール一部を掲載しました。返送の際にクリーニングしていただきました。
他の内容はコメント欄に掲載したいとおもいます。
希少価値ある品をどなたか大切にしてください。
木箱は変色あります。