アオーレ長岡 壁面陶造形「生成りの襞」(市役所第1応接室)(2012)
で試作されたものです。
15cm前後
作者サイトより引用
「 游土(ゆうつち) 」 と「生成(きな)りの襞」
造語ですが、笠間に工房を作って40年、傘寿を迎えたいま、言葉遊びというのか、何かで遊ぶのではなく、遊びの思考とでも言える生気が高まっています。
柔らかな陶磁土を薄くスライスして即興的に一息で曲げる「多軟面体」、新聞紙に乗せた粘土の乾燥収縮の相互作用から得られる「褶曲」「紙の襞」、凍った粘土を掘り起こして高温で焼く「起土」、泥漿の凍結晶文様による「焼凍土」,透光性のある磁土などを用いた「木の肉・土の刃」、旧い土壌に栄養分の多い新たな土を導入する「客土」、結晶凍土に彩色を重ね合わせた「JEWEL」のシリーズなど、今日までに単体を集合させたインスタレーションの作品作りと発表の原点には「有機性を探る」コンセプトを内在させています。それらのシリーズはいずれも「襞」の概念を基底に据えたものですが、今後の晩年の制作活動では、集団で見せる「襞」を凝縮した単体=「物質の変容」を意図しています。物質から新たなネネルギーを引き出す「土による襞遊び」の雰囲気です。
素材···その他
主題···その他