縄文時代の磨製石器の代表としては、大木を切り倒すための道具である石斧が知られています。
何の工具もない今から2,000年以上前の縄文時代、石や砂などに擦り合わせ、とてつもない時間を費やして表面を磨き上げた道具は、その造形の美しさから美術工芸品ともいえるでしょう。
今回出品するものは、男根を模した磨製石器の石棒です。
子孫繁栄などの呪術の道具あるいは、宝器として利用されたと考えられる神秘的な遺物です。
会津地方の縄文土器の破片が見つかる畑で、一部が露出している状態で偶然発見したものです。
専門家の方にも鑑定していただきましたが、他に類例のない造形であることから、はっきりした用途は判定できないとのことでした。
サイズ:長さ12cm、幅4cm、高さ4.5cm
素材...石
主題...仏像・神像