讃岐特産 香川漆器 美術漆器
蒟醤(きんま) 菓子鉢 23.5cm
桐箱入り
ディスプレー台付き
蒟醤(きんま)について
香川漆芸の代表である蒟醤は、タイ国の植物の実の名称だといわれ、何回も塗り重ねた上にケンで文様を線彫りしてそのくぼみに色漆を象嵌する技法で、漆の面を彫るという点では、沈金と変わらないようですが、朱漆、黄漆の色ごとに彫りあげ充填させる作業を繰り返し、全部の充填が終わると表面を平らに研ぎ出すといった独特の技法です。
模様の彫り方は、線で彫る、点で彫る、またはそれらを組み合わせた彫り方の大きく3種類があり、蒟醤剣という特殊な彫刻刀を使います。もともとは線で彫る方法のみでしたが、いろいろな色漆と彫り方との組み合わせにより、複雑な模様も表現できるようになりました。
彫ったところに数回色漆を塗りこんだあと、表面を平らに研ぐので、彫った模様部分に地の色とちがった色がのこります。東南アジアの一部で蒟醤(くしょう)の葉に檳榔樹の実と香料などを巻いてかむ習慣をキンマークといい、その漆器の入れ物が日本にもたらされ、蒟醤と呼ばれるようになったといわれています。
個人宅での保管品
箱・蓋 シミあり
包装紙、包装布 古い物です。