まるで締めていないかのように‟ふわり”軽やかな、まるで本場結城紬のような《極上の風合い》
石川県は能登半島の名門【絲藝苑(しげいえん)】の創始者、【上島洋山】さんによって織り上げられました。
京都西陣の織元12代目として生を受け、家業を継がれた洋山さん。
能登を訪れた際に計り知れない大自然に心揺さぶられ、その美しさを着物に織り上げたいと能登に居を移し研究を重ねました。
そして、ついに考案した【海草染】と【手繍織】
~海を染め、風を織る~
洋山さん独自の手法を完成させたのが【能州紬】なのです。
能州紬は、独特の深みと艶のある神秘的な色合いが特徴で、全て【手織り】の一点もので生産数も少ない為、大変貴重な紬として多くのお着物ファンを魅了し続けています。
何度も染め重ねることで深みを増していく【海草染め】は、単純に‟緑”や‟青”という言葉では表現することができず、また化学染料や染料をどのように配合しても作り出すことの出来ないお色目なのだそう…。
また海草染めは、日本海の海草ならではの色素で、絹糸の艶に海草の成分が融合し、その上に草木染を行うことによって美しい色彩と輝きが生み出されます。
上山洋山さんのイメージ通りの表現が出来るまで、何種類もの海草染や草木染の調整を繰り返すというこだわり。
こちらの【能州紬】をお締め頂くだけで、‟自然の美”をまとう贅沢を存分にお楽しみ頂けることでしょう。
また能登つづれ織りから考案した「手繍織」は、図柄の裏地に縫い糸がまったく出ず、表裏同柄に織り上がる独特の手織の技法。
機械によって自動的にその列に入る経糸を引き上げるのではなく、何色もの色糸を一筋ずつ一本一本丁寧に織り込んでゆく為、同じ物が二つとできない『能州紬』ならではの趣きのある優しい風合いが生まれます。
紬でありながらも艶やかな光沢感による上品な華やぎと軽やかな着心地を叶える、巨匠【上島洋山】さんの大変貴重な【能登紬】の逸品。
ぜひこちらの【リバーシブル】の袋帯をお見逃しなさいませんよう、特別上質な帯をお探しのお客様に心を込めてお勧め致します。
~鎌倉ふわり~
【寸法】
長さ 432cm 幅 31.5cm
【素材・状態】
正絹
数回ご着用された程度の、大変きれいなお品です。